ガムは、コンビニなどで広く販売されている一般的なお菓子です。実は、お菓子であるにも関わらず、歯周病や虫歯への予防として、ガムは大変役立つことはご存知でしょうか?
もちろん、どんなガムでも良いわけではありません。ガムが良い理由、その選び方などをこちらでご紹介します。
ガムが歯周病対策として有効な理由は「噛み続けられる」ことにあります。一粒口にいれれば、数分から数十分は口の中にとどまり、噛み続けられるような食品は他にありません。
噛むことで、唾液の分泌を促しつづける事になります。これが、ガムが歯周病対策に有効とされる重要な根拠の一つなのです。さらに、ガムを噛むことで歯の表面の汚れを吸着し、取り除く効果も期待できます。
唾液には、口の中を清潔な状態に保ち、虫歯菌などの有害な細菌を殺菌する効果があります。虫歯や歯周病は、特に就寝時に進行すると考えられていますが、寝ている間は唾液の分泌量が減ることがその理由となっています。
上記に示したように、噛む事がとても有効なのですが、ガムならば何でも良いという訳ではありません。ガムそのものが糖分を含んでいては、結局は虫歯や歯周病の原因となってしまいます。
キシリトールと言えば、もうご存知の方も多いでしょう。人が甘く感じるにも関わらず、虫歯の原因とならない、とても便利な甘味料です。
今は、キシリトールの入ったガムが多く販売されています。これらを食後に噛むことで、虫歯や歯周病の対策となるのです。
食事をしている間は噛み続けるので、唾液が分泌されますが、食後はそれが止まってしまいます。しかし、食後にキシリトール入りのガムを噛むことで、唾液の分泌をサポートすることができます。
一般に販売されているキシリトール入りのガムは、実はキシリトール配合率が100%でないものがほとんどです。もちろん、キシリトール100%のガムが望ましいのですが、仮に100%に満たないガムであっても、唾液分泌の効果を期待できます。
歯科で扱っているガムは、一般で販売されているものとは違いますので、より本格的に、ガムによる対策をされたい方は、当院へご相談ください。
これらのガムを噛むことは、歯周病対策としては有効です。しかしブラッシングによる歯垢の除去は、相変わらず必要になる、ということを覚えておきましょう。
多くのキシリトールガムでは、僅かながら糖分が含まれています。また、ガムによる汚れの吸着効果は、隅々まで行き届くことはありません。
ガムが、歯周病対策として有効であることに間違いはありませんが、歯磨きは必ず続けましょう。
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